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志人・スガダイロー「詩種」 推薦文: 『詩は歌であり、歌は詩である。』 上念司 (経済評論家)

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『詩は歌であり、歌は詩である。』 上念 司(経済評論家)

中学生の頃、授業中に聴かされたマーチン・ルーサー・キングの演説は、退屈な英語の授業を吹き飛ばすパワーを持っていた。彼の演説はまるで歌だ。魂から発せられる言葉が、生命のリズムを刻む。「I have a dream!」以外はほとんど聞き取れないバカな中学生でも、そのパワーには圧倒される。そして、何かとてつもない使命を帯びてこの世に降り立ったことを悟るのだ。詩=歌のパワーによって、人は多くを語らずともその「背後の物語」を相手に悟らせることができる。詩は歌であり、歌は詩である。そんな歌を聴かなくなって久しい。
都会の喧騒を離れ、山野斜面に暮らす詩人は、限界集落で細々と自給自足生活を楽しむ。それは単なる“ラッパー”を超えた、新しい語り部のスタイル。フリースタイルから独自の進化を遂げたその詩と歌声は、聴く者すべてを山と森の深淵へといざなう。もののけたちが語り、あのなつかしい昭和の家族がよみがえるその瞬間、私たちは忘れかけていた何かを取り戻す。そして、自然に体が動き出す。
海辺に住む天才ピアニストは、都会で夜な夜な奇怪な音を奏でる。その強すぎる戦闘能力は、あまたのミュージシャンを「病院送り」にしてきた。まるで剣豪宮本武蔵や全盛期のエメリヤーエンコ・フョードルのように、今や対戦相手として名乗り出るつわものは誰ひとりとしていない。その音はまるで気象現象だ。高気圧から低気圧、時として台風や吹雪となり、圧倒的なパワーで聴衆に押し寄せる。「自然の脅威」を前にすれば、もはや聴衆になすすべはない。但し、あの詩人を除いては、、、
折しも、この世は「B層音楽」に支配され、はびこるフェイク野郎が幅利かす無間地獄。歯に衣着せぬ物言いは、有言無言の圧力で袋叩きにした惨い記録。聴く人のための音楽はいつしか音楽そのものを袋小路に追いやった。聴くに堪えない「産業音楽」に支配されたこの国に希望は本当にあるのか?毒を薬と言い換え、薬を毒と言い換える。騙された人は偽物を本物だと信じて疑わない。これは、ただ単に音楽に限定される話ではない。私たちが住む、この地球という星の問題でもあるのだ。
はてしない絶望を断ち切る希望のコラボ、志人・スガダイロー。この二つの才能がぶつかり、引き合い、生まれた奇跡のアルバム『詩種』。言葉から音楽が生まれ、音楽から言葉が生まれる。その瞬間を目撃せよ。音楽に新しい体験を求める人は須らく自ら求めて聴くべし!

上念 司(ジョウネン ツカサ)
1969年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業(在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属)。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任。2010年、米国イェール大学経の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。デフレ脱却国民会議事務局長。
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