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Love letter from MANMAN
Letter from 志人
- 「MANMAN」は、よっさん(440)と私がずっと温めてきたグループであり、大切にしてきた、大切にしすぎて陽の目を見なかった作品たちです。
私の作品を聴いて下さっている方々には、どこかで聴いたことのあるフレーズが含まれている曲や、全く聴いたことがないであろう新曲も収録されています。
新曲? いや、僕らにとっては10年以上前から作り始めていたはずなんだけどな。。
あの曲もこれが元祖。本家本元ルーツなのです。
たくさん笑って、たくさん泣いて、作りました。
まぁ、よっさんの前では時を忘れていつも笑ってたかな。。
沢山のうたが産まれました。
よっさんとでしか出来なかったこと、MANMANでやっています。
そしてずっとやりたかったこと、永年の夢を一つ形にしてみました。
まずはシングルですが、特に想い入れの強い曲達を集めてみました。
来年にはアルバムを出したいなと思っています。いつも計画性無く絵描く性格なMANMANですが、
よっさん、作ってみようよ。
お互い、いつどうなるかなんて分からないからさ。
この曲、いつから作り始めたっけ? もう疾うの昔。忘れてしまったよ。
それでもずっと追い続けていました。
僕らなりの歩幅で。
宜しければ聴いてみてやってください。 --- 志人
Letter from 440
- 「MANMAN」と書くのか、もしくは「まんまん」なのか、、、
「MANMAN」そのものに意味はないが、志人とは昔からなぜかその言葉のイメージを共有している。
アーティスト名に捕らわれず、自由な作品、二人が好きな作品を生み出していくのが「MANMAN」なのである。
今回発表する3曲は元々ずっと昔に作り上げたトラック達だが、ようやく今、世の中に発表するにあたり、再び命を吹き込み進化して蘇った楽曲である。
志人はすでに様々な作風の作品を残しているが、「MANMAN」における彼の歌声はまた新たな一面を魅せてくれた。
僕らはやっと一歩目を踏み出したところ。時代に流されずこれからも「MANMAN」らしく歩んでいきたい。
そんな「MANMAN」の代表曲が、老若男女世代を問わず多くの方に届くことを願っています。 --- 440
MANMAN解説とMANMANへ寄せる想い
text by 着火ライター 穴あきアナライザー
MANMANとは
トラックメーカー:440 & うたの人:志人 による覆面グループである。
440と志人は学生時代に大隈講堂前で出会った。志人も又、なのるなもないと大隈講堂前で出会った。
学生時代の志人となのるなもないは、その浮ついた存在故にあまり親しくしてくる者も少なく、周囲からは文字通り煙たがれるような存在であった。
しかし440はその煙たい存在を面白がり、なのるなもないと志人を繋ぎ、後に降神が結成された。
440は降神兜、なのるなもないは降神鶴、志人は降神非行期と名乗り、『降神』として初めての人前でのライブを経験する。
以降、440は降神のバックDJとして数え切れないほど彼らのステージを支え続けていた。
降神、そして志人としての活動の源流を支えたのは紛れもなく440の存在が大きい。
そんな440がDJとしてではなく、トラックメーカーとして曲を作り出したのはかなり昔の事になる。
440が志人へ提供した楽曲では「心にいつも平和を抱いて〜No More War〜」が『微生物EP』2011年(現在廃盤作品)に収録されていた。
本曲も未だ尚、多くの人を魅了し、何年経っても色褪せることなく我々の心へ深く響き続けている。
本人たち曰く、2009〜2010年、今から約10年前「心にいつも平和を抱いて〜No More War〜」を制作当時、440&志人で「MANMAN」という謎の響きを持った合言葉が度々交わされる様になり、いつしか「MANMAN」は二人の中で定着していったのだそうだ。
その頃に440と志人は「いつかMANMANで作品を作ろう。」と心に決めていたのだという。
しかし彼らの歩幅は鈍足で、ついつい蛇行してしまい、作品たる作品を世に残せずに歳月を重ねるばかりであった。
再び彼らが本腰を入れてMANMANへ息を吹き込み出したのは一昨年、志人が440からここ数年間で作り溜めた音源集を渡されてからである。
志人はその440の音源を聴き、まるで夢の続きを見る様にのめり込んでいった。
それは、完結を迎えずに二人の心の中だけで置き去りにされてきたMANMANの過去の埋蔵した音源から生まれ変わった楽曲であったり、今までの音楽人生の軌跡を辿る様な素晴らしい楽曲群であった。
その後、彼らは非常にマイペースながら制作を進め、MANMANは記憶喪失した過去をなぞるだけではなく、懐かしき未来に今を吹き込み、
MANMANでしかこの世に産み落とせなかった後世に残る名曲の数々を記録していった。
「MANMAN」フルアルバムに先駆けて、その名曲集のシングルカット「MANMAN/MANMAN」がやっとの事陽の目を見る日がやって来た。
このシングルに収録されている楽曲達は確実に私達がこの地球を去った後でも愛され続ける音楽だ。
440のトラックメーカーとしての素晴らしさ、音源から滲み出る440の人間性の寛容さを、そして440でしか引き出せなかった志人の"うた心"を存分に堪能出来る内容となっている。MANMANが作る曲はどうしてこれほどまでに心へ浸透して来るのだろう? 音楽を心から楽しんで作っている二人の姿が目に浮かぶのだ。
そして鈍足な夢追い人だからこそ描くことが出来る世界観が心を締め付けられる程に愛おしく、とてつもなく美しい。
表現の、そして"うた"の生まれる瞬間を搔き集めた様な初期衝動に溢れた「MANMAN」ならではの楽曲達は、とても優しく、限りなく壮大で、私たちが忘れかけた子供心を取り戻す助け舟をそっと渡してくれる。
志人の"うた"においては、過去の作品群の中でも群を抜いてクラシック(名曲)と呼ばれる曲の連発であり、
日本の、そして世界の音楽史の中でもタイムレスに響き続けるであろう不朽の名作と言っても過言ではないだろう。
今ひとたび、440と志人の巡り合わせにありがとう!と、そして「MANMAN」の門出におめでとう!を心から。
-------- text by 着火ライター: 穴あきアナライザー
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