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テレビ東京 赤ちゃん向け番組 「シナぷしゅ」 2月の歌 『 たなごころのたま - 掌の珠 - 』を担当しています。 映像はサンドアーティスト 飯面雅子(いいめん まさこ)さんです。


テレビ東京 赤ちゃん向け番組 「シナぷしゅ」 2月の歌 『 たなごころのたま - 掌の珠 - 』を担当しています。

映像はサンドアーティスト 飯面雅子(いいめん まさこ)さんです。



テレビ東京 赤ちゃん向け番組 「シナぷしゅ」 2月の歌 『 たなごころのたま - 掌の珠 - 』を担当しています。  映像はサンドアーティスト 飯面雅子(いいめん まさこ)さんです。_d0158942_08294355.jpeg










『 たなごころのたま - 掌の珠 - 』



今回、提供させて頂きました詩 『 たなごころのたま - 掌の珠 - 』は、

楽器を用いての伴奏や演奏をせず、全て"声"や"息"という楽器を使って作った実験的な音楽ならぬ音楽であります。

"声"と"韻律"によって、自然と生まれてくるリズムや音高を頼りに、吐息や輪唱の響きの不思議を奏で、出来上がりました。


昨今、私は児童文学や学校の合唱曲となったら素敵だなぁと想う詩 -うた- や -ものがたり- をしたためております。 

その中で、どんどんと溢れていったものは、塵となるのか靄となるのか、星の胞子をかき集めて、また新しい星座を描きはじめております。 


詩のいわんとするところは皆様の想像の余地を残したく思いますので、作詩者の明確な意図は示さずとも、

タイトルである『たなごころのたま〜掌の珠〜』という声に出して美しい日本語の響きについてだけ少し触れておこうと思います。


『たなごころのたま〜掌の珠〜』とは、  

掌(たなごころ・手のひら)の内の珠。転じて、「大切なもの」「大事なこと」「最愛の子供や妻」を例えていう語であります。


手のひらのことを"たなごころ"というのも日本語固有の美しい響きと奥深さなのではないでしょうか。

又、"たなごころのたま〜掌の珠〜" この言葉の不思議は、口に出して詠むことで目に見えぬ"たま"が心の中に立ち現れてくることとも感じております。 

ことだま にも たま がありましょう。

口に出して詠めば 唱えば まるで こだま が還ってくるような感覚です。


「大切なものは目には見えない」 

では、もしも、見えるのだとしたら...

出来上がった詩『たなごころのたま〜掌の珠〜』を聴いて、瞬時に私の瞼裏に写った映像はサンドアートでした。


この形なきものを形に出来るのは、"砂" と"指先の宇宙"が奏でる儚くも美しい夢の物語なのではなかろうか? と、 

そして眼前に現れては、サッとかき消されてゆく姿なき"声"そのものでもあるように想えたのです。


世界中のサンドアーティストの中でも、私が最も魅了されております"飯面雅子(いいめん まさこ)"さんという素晴らしいアーティストさんが日本にはいらっしゃいました。


かねてより私は、飯面雅子さんの作品の大ファンで、深い感銘を受けておりました。

飯面さんの作品にはどれも"懐かしい未来"が生きていて、人間の指先と砂という地球の産物が織りなす芸術には、きっと我々が忘れかけていた"何か"があるとおもいます。

この"何か"は言葉には形容し難いのですが、きっと言葉には出来ないところに私は惹かれ続けているのだと想います。


シナぷしゅ番組プロデューサーの飯田さんへもこの想いをご理解頂き、

飯面さんへお手紙を出して、その並々ならぬ想いをお伝えし、今回、共作するという夢が叶いました。 

心より感謝の念を申し上げます。  


お手紙でのやり取りをさせて頂いたり、私が東京滞在中に飯面さんのアトリエへお邪魔させて頂き、目前で生まれては消えて、また生まれての輪廻転生のように繰り広げられるサンドアートという芸術に息を呑みました。


私が学生時代のアルバイトの給料日には必ず立ち寄っていた古本屋(今はなき高田馬場のキノコノクニヤ書店)でCOMを一冊一冊集めていったあの懐かしい感覚、

仲間で一緒に観た手塚治虫の実験アニメーション集。そうです、高田馬場は手塚治虫の街でもあります。飯面さんは手塚治虫の「火の鳥ー流砂編ー」も手掛けていらっしゃいます。

ロビタ、、「火の鳥 ー 流砂編 ー」最後の火の鳥の飛翔シーンはもう涙モノです。

(残念ながら、この作品は一般公開されていません。)


今となっては私は深山にて糊口を凌ぐ生活ですが、たまに馬場に戻ると

「都会にお帰り」と手塚治虫の鉄腕アトムの発車メロディー(JR 山手線)と

"ガラスの地球を救え"の壁画が出迎えてくれます。


あぁ、南長崎のトキワ荘にも自転車を漕ぎ漕ぎ行っては、「まんが道」の名残をそっと心のポケットにしまって、その後には哲学堂でどんぐりを拾ったりしたものです。 

 

自分のルーツにあたる芸術家達が生きていた時代を生で体感し、作品をご制作なさっていた飯面さん。

飯面さんのアトリエにてご活動の軌跡をうかがい知ることができるファイル・バインダーを拝見させて頂きましたが、全て肉筆手描きで、その情熱に圧倒されました。 

アナログ世代を大尊重、大尊敬している私としては涙モノの1ページ1ページでした。


タブレット教育が盛んに取り組まれている現代の教育現場ですが、子どもたちには、「夢への第一歩は”手描き”にあるんだよ!」 ということを伝えてゆきたいなと心から想っています。


そういったわけで、この作品は私の中では - 指先と砂 声と息 が奏でる ザ・現代への静かなる叛逆 - なのかも知れません。 


私の詩-うた-は よそへ置いておいて、 

飯面さんによって描かれたサンドアート、サンドアート・パフォーマンスの物語こそ 今を生きる、そして、これから生まれ来る次世代の子供達に魅せてあげたかった景色でした。 


忘れかけていた"何か"。

それは赤ちゃんたち、子どもたち、わらんべから教わること。 そして、星に近い距離のお祖父ちゃま、お祖母ちゃまから、そして、星になっていった命達から教わることかも知れません。

飯面さんの指先で奏で躍る砂はまるで ー 星の胞子 ー のように感じました。  

サンドアニメーションとしての作品の境界を越境したサンドアート・パフォーマンスの表現に心をぐっと掴まれました。


移り変わる季節も生まれ変わる星々も巡り巡っていることに気付かされ、命は終わりのない物語を詠っているのだなと想っています。 


声は風を集め、息を吐いて うたって「いってらっしゃい」を、息を吸って「おかえりなさい」を。

指先は砂を奏で、星の胞子がまた新しい星へとメタモルフォーゼして、作品に息が吹き込まれ(なんと、綿毛綿帽子のシーンでは飯面さんは実際に砂で描かれたたんぽぽの綿毛(砂)を息で吹いて崩してから、描かれたそうです。)てゆく。

こうして出来上がった『たなごころのたま〜掌の珠〜』 も 私達人間たちが作り上げた作品でもありながら、自然と人間の共作で出来上がっていることを忘れてはならないだろうと想います。


今は遠く離れた東京に住む祖母(今でも毎日彫刻を彫っています。)がくれる手紙に書かれてあった一行、

「明日 やることがある それだけで 幸せなことなのかも知れません。」

その言葉を胸に毎日を大切に生きていこうと思っています。 


やがて はなれゆく さだめ  それでも、「また 会おうね」


「会えるよね」  

「いってらっしゃい」

「おかえり」  


この人生という「たまゆら」の光の中で 育んでくれた親や先祖、地球という星や生きとし生けるもの達へ

そして、これから生まれてくる赤ちゃんたちに捧げて


地球という たなごころの珠  へ  目には見えない 内側の たま へ  


ささやかながら この『たなごころのたま 〜掌の珠〜』 を贈りたいと想いました。     

                                          



今回の『たなごころのたま 〜掌の珠〜』 制作にあたり支えてくださった皆々様へ 尊敬と感謝を込めて

順不同となりますが、


今回のボーカルmasteringでも大変お世話になりました山口宜大さん。 https://magicmillsounds.com/about

私の近作のmasteringはほとんどが山さんのお仕事です。 

絶大なる信頼を寄せている名匠。いつも素晴らしいお仕事と美味しいお餅をありがとうございます。


サンドアート( 流星のシャワー 〜 辺りから登場する手や姿)でご協力して下さった小学生の山下あかりさん、正に作品とパフォーマンスの境界を逸脱する"あかり”を魅せてくれる瞬間でした。本当に有難うございます。


映像、編集、オンエアまでにご協力頂きました全ての皆々様に心から感謝の念を申し上げます。


シナぷしゅ番組様、この夢の実現を本当に有難うございます。


きっと番組公式の"月うた解説"が近々公開されると思いますので、作詩者からのメッセージはここまでに とさせて頂きます。


お楽しみ頂けましたら幸いです。


志人


テレビ東京 赤ちゃん向け番組 「シナぷしゅ」 2月の歌 『 たなごころのたま - 掌の珠 - 』を担当しています。  映像はサンドアーティスト 飯面雅子(いいめん まさこ)さんです。_d0158942_08294355.jpeg




飯面 雅子(いいめん まさこ)


サンドアーティスト。

東京都出身、横浜市在住。

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業。

1987年日本テレビ『きまぐれオレンジ☆ロード』

エンディングに砂アニメーションを制作、

日本人初のサンドアートのTV放映となる。

NHK・Eテレ『プチプチアニメ』砂アニメーション制作。

2011年ベルギーにて観客2000人を前に

サンドアート・パフォーマンス上演。

「六本木アートナイト」最多観客動員数を記録。

フジテレビ『笑っていいとも!』クイズコーナー

生出演で早描きを披露。

2014年NHK交響楽団とNHKホールにて共演。

2.5次元舞台『NARUTO』砂の我愛羅シーン演出。

宝塚市立手塚治虫記念館2015、2016年と公演。

企業イベントや小学校の芸術鑑賞会上演、

CM、ミュージッククリップなど映像制作も多数。

2017年イタリア公演を成功させる。

35周年を迎えた、サンドアートの第一人者。



東京交差点 107「サンドアート」 -サンドアーティスト・飯面雅子

https://youtu.be/RQiLD36UKRc


サンドアート工房公式サイト

https://sandartkoubouinfo.wixsite.com/sandart-koubou









テレビ東京 番組名:「シナぷしゅ」

◎テレビ東京 番組名:「シナぷしゅ」 公式ホームページ tv-tokyo.co.jp/synapusyu/
◎「シナぷしゅ」 公式twitter :@synapusyu
◎「シナぷしゅ」 公式 YOUTUBEチャンネル youtu.be/BFF6F3Le-yc
◎「シナぷしゅ」 公式 TVer tver.jp/corner/f0050131
ネットもテレ東  lnky.jp/GGvC7G5



























by sibitt | 2023-02-01 08:38 | Comments(1)
Commented at 2023-02-01 17:03
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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